紅型、他

0925 熟練の技「遠山にススキ」「山波に花」びんがた染帯。

「できる事、できない事あっても、ふたり一緒だと全部できたから。」と、同じびんがた染めの先生の下で出会ってから50年以上一緒に作品づくりをされている工房さんから届いたびんがた染帯、2点届きました。

2人が得意とする工程を分けて仕上げいるそうですが、「染め」は二人で携わっているとのこと。染め際のラインがきっちり、まるで色鉛筆で描いたようにス―っと象られて、手しごととは思えない見事な作品です。二人の息がぴったり合っている証拠なんでしょう。デザインはびんがたらしい古典ものです。

「遠山にススキ」     名古屋帯 

小鳥が可愛いんです。。。

「山波に花」 綸子 名古屋帯 

山波の合間には桜や紅葉したカエデがあって季節を選ばない、びんがたデザイン特有の「チャンプルー」です。

こちらの作家さんをブログで紹介しています。こちらからご覧ください→「あうんの呼吸で。

0917 八重山ミンサー織帯もお目見えします。

南風原町の琉球絣・南風原花織中心の「みやらび展」ですが、紅型作品に続き、八重山ミンサー織の半幅帯も届きました。

ミンサー織は、木綿糸を平織りで仕上げていく織物で、五つのマス目と四つのマス目を織り込んだ模様が特徴的です。それにはとても素敵な想いが込められているのをご存知でしたか?

八重山ミンサー織 半幅帯  幅:30~32cm 長さ:5M

ブログで絣・織りの柄のはなししてます。

0916 「いなばの白うさぎ」びんがた染帯

着物には着る時期を想定させるモチーフが描かれていますが、古来より紅型の図案は季節感がチャンプルー(=混ぜこぜ)になっているものもあり、こちら作品もそのひとつ。

地色は紅型ならではの目も覚める太陽のような金茶色ですが、その上に沖縄では見かけない雪の結晶を意匠化した雪輪が大胆に描かれています。雪輪の中には古事記「いなばの白うさぎ」のストーリーが図案化され、がまの穂で体の傷が癒えた白うさぎはあえてグレーにして沖縄オリジナルにしたそうです。紅型の古典もので縁起のよい花として使われる菊と鉄線を取り入れ、晴やかなパーティーや式典などで映える作品です。着物好きとしては、盛夏以外、季節を選ばず使える帯はうれしいですね。

名古屋帯 販売価格:18.5万円

0915「杜のにぎわい」びんがた染帯

市松菱紋の小紋と同じ作家さんです。縁起のいいイメージを表現したく“実のなる木”をモチーフに印象強いハート型の文様柄を作りました。蔓草が絡まるように小花が1つ1つの実をつなぎ、絡み合った曲線が生命力を感じる鮮やかな作品です。

地色は淡黄色ですが、実を縁取る濃い紅色と藍色は沖縄の風土のような力強さを感じさせてくれ、着物の全体をきりっとさせる帯として活躍することでしょう。

名古屋帯 販売価格:21万円

 

0914  圧巻!「市松菱紋の花華」びんがた染め着物

沖縄からまた素敵な商品がお目見えします。紅型染め小紋です。この作者さんは他県ご出身でびんがたに魅せられ、子育てしながら紅型作品を絶え間なく作り続ける注目の若手女性作家さんです。

市松は上下左右どこまでも繋がっていることから子孫繁栄・事業拡大などの縁起の良い文様です。2020東京オリンピックのエンブレムも市松模様ですね。こちらの作品ではその市松に様々な似て非なる花々をあしらい、人それぞれの個性が存在する美しさも同時に表現した、と伺っています。

仮仕立て 身丈175・袖丈58 (だいたい155-170弱ぐらいの身長の方であれば大丈夫です。)

ぜひみやらび展で実物をご覧くださいね。

0914、0915、0916 3点とも同じ作家、三浦敦子さん(琉球びんがた工房 ちゅらり)の作品です。ブログでご本人の経歴などご紹介しています。