あうんの呼吸で。

戦後、いち早く復活した町は「南風原町」だったと伺いました。南風原町の「琉球かすり」は糸を作る人、染める人、織る人と分業制だったため生産性が高く、職人たちが集まってきたからだそうです。一方びんがた染職人さんは、デザイン~型作り~染めの工程をだいたい個人で全て行うことが多く、人によって得意な工程次第で仕事の進み具合も変わってくるとか。

今回お会いした「工房さくはら」は佐久原さんと照屋さんの二人三脚びんがた工房。ふたりの出会いは50年以上の前になるようで、紅型を習った先生が一緒だったので、その工房内で一緒に紅型を学び、年も同じだったからすぐ仲良くなれた、と話してくれました。

(手前が照屋さん、奥が佐久原さん)

佐久原さんはデザインと染め、型つくり、時々染め。照屋さんは染めがメインで他に営業、お金の計算だと笑ってましたが、お互いができないものがあっても、その足りない部分を持っていて、しかも好きなものが一緒な相手に出会えたから(びんがたを)やってこれて幸せだと。…羨ましいお話です。

お二人から生まれる作品は実に鮮やかです。色だけではなく、それぞれのデザインのシャープさが、より一層鮮やかさを増しているのだと気づきました。余計なものがなく迷いがなく、きっとあうんの呼吸でお互いの気持ちが伝わって、スムーズに進んでいくお仕事ぶりが作品から想像できました。

ぜひ、みやらび展でご覧になってください。